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コーヒー豆の正しい保管方法|保存期間やおすすめの容器を解説

コーヒー豆を購入した人
「コーヒー豆を購入したけど、保管方法がよくわからない。開封してからどれくらい美味しさが保つのかわからない。適切な保管方法を教えて欲しい」

バナ子
バナ子

このような疑問に答えていく

☑️この記事の信頼性

バナカナ
バナカナ

この記事を書いている私は、オンライン専用の自家焙煎のシングルオリジンのコーヒー豆を販売するBANAKANA COFFEEを運営しており、
日々世界各国のコーヒー豆を購入して実際に飲んでいるため、自身でも日々大量のコーヒー豆を保管している。

それでは早速解説していく。

普段皆さんがコーヒーを買ってから実際に飲むまでの流れでポイントを解説していく

コーヒー豆を購入する際のポイント

まず最初に伝えたいのは、コーヒー豆は見た目上、細かいことを気にしなさそうだけど、実はとても繊細だということ。【コーヒーは生鮮食品】と言われたりもするほど。

待たされるのが嫌い、暑いのが嫌い、湿気も嫌い、日光なんてもってのほか…と、少しわがままな女性(男性でもOK)をイメージするとわかりやすいかも。

面倒に感じるかもしれないが、事前にその人(豆)の嫌いなことを把握し、適切に対処すれば、しっかり機嫌が良くなるので攻略は意外と簡単。

ということで、まずは購入時のポイントから解説していく。

長く美味しさを保つなら【豆のまま】で購入一択。

自宅で豆を挽くグラインダーなどがない場合は、【粉】で購入することになるが、その場合は2週間以内で飲み切るのが理想。

おいしく飲める目安期間で飲み切れる量を買う

豆と粉。おすすめは圧倒的に豆のままでの購入だが、それは豆のままの方が美味しく飲める期間が長いため。 つまり、すぐに飲み切れる量であれば、粉でもOK。

お店ではある程度良いグラインダーで挽いてくれるので、安いグラインダーで挽くよりも美味しく飲める可能性すらある。

繰り返しになるが、豆と粉の違いは美味しく飲める期間の長さ。

  • 豆(未開封):約2ヶ月。
  • 豆(開封済み):3週間以内。
  • 粉(開封済み):2週間。

この期間内で飲み切れる量を購入するのが理想。

とはいえ、つい買い過ぎたり、いろんなお店で豆を買い集めていると、古い豆が放置されてしまうこともある。その場合は、雑味が出にくい水出しコーヒーにするのがおすすめ。

焙煎日を確認する

焙煎日とは、コーヒー豆が焙煎された日のこと。コーヒー豆は繊細なので、焙煎日から時間が経つにつれて風味や味わいが変化していく。

焙煎したてが一番美味しいと思う人もいるかもしれないが、実はそうではない。焙煎直後は焙煎によって発生した炭酸ガスが豆に閉じ込められていて、成分が抽出されにくく、味がぼやけることがある。豆にもよるが、1週間ほど経つとガスが抜けて成分が抽出しやすくなり、焙煎から2週間ほど経過すると一番の飲み頃になる。

この豆を寝かせる期間を『エイジング』と呼ぶ。

とはいえ、焙煎度や豆の種類によって飲み頃は異なるので、購入先に確認するのがベスト。コーヒー豆専門店では焙煎日が記載されていることが多いが、スーパーや大手チェーン店の豆は記載されていない場合が多い。そういった豆は焙煎から時間が経過している可能性が高いので、早めに飲むのがおすすめ。

焙煎日が書かれていない豆の場合、「賞味期限を見ればいい」と思うかもしれないが、賞味期限は焙煎日の目安にはならない点に注意。賞味期限の長さはお店が独自に決めるものであり、賞味期限が長いからといって焙煎したてとは限らないので、そこは注意が必要。

コーヒー豆の保存と管理

コーヒー豆を購入した後、保存方法に悩む人が多い。この悩みが今回の記事のメインテーマ。

ただし、繰り返しになるが、美味しく飲める期間内に飲み切れる量を購入するのがベスト。それができるなら、購入した時の袋のまま保存方法でもOK。しかし、飲み切れなかった場合の保管方法についても知っておくと安心。知っておくに越したことはない。

1ヶ月経過したら冷凍庫保管してしまう

結論はこれ。購入から1ヶ月経過したら、冷凍庫に保管してしまうのがベスト。
これは豆の場合のお話で、粉で購入した場合やスーパーで手に入れた比較的安価な豆については、買ってすぐに冷凍庫で保管してしまってもOK。

補足すると、冷凍庫に入れたからといって劣化が完全に止まるわけではなく、あくまで劣化のスピードが遅くなるだけ。そのため、冷凍保管中でもできるだけ早く消費することが理想。

冷凍庫保管のポイントは次の通り。

  • 1杯分を小分けにする
    →出し入れのたびに空気に触れるのを防ぐため。
  • 扉付近ではなく、奥に保管する
    →温度変化による結露を防ぐため。
  • 密閉できる容器に入れる
    →空気に触れないようにし、他の食品のにおい移りを防ぐため。

「冷凍庫にそんな空きがない!」とか「家族の了解が得られない!」という場合は、今よりも大きい冷凍庫を購入するでもいいけど、冷蔵庫で保管するでもOK。
ただし、上記のポイントは冷蔵庫保管でも守った方がいい。

特にコーヒー豆は消臭剤として利用されるくらいにニオイを吸収するから、密閉容器に入れることはマストでやってほしい。

コーヒー豆の敵は空気・光・熱

上で冷凍保管がいいと書いた理由は、コーヒー豆の3大敵が空気・光・熱だから。

空気で酸化が進む

空気中の酸素と湿度によって酸化が進むと、嫌な酸っぱさが出てくる。古くなったコーヒーを飲んだ時に感じる嫌な酸味は、この酸化が原因。コーヒー豆を酸化させないためには、密閉することが重要。

光で風味や香りが落ちる

光によって風味や香りが落ちると言われている。そのため、遮光することが必要。幸いなことに、コーヒー豆が入っている袋は多くの場合遮光性がある。BANAKANA COFFEEの袋も遮光性があるから安心してほしい。

熱で香りが落ちて酸化も進む

熱は香りを落とし、酸化も進めるというダブルパンチ。特に日本の夏は酷暑と湿気があるから、保存には特に注意が必要。

冷凍庫が一番適した場所というのは、この3大敵を防ぐため。

コーヒー豆の保存に適した容器

コーヒー豆の保存では、適切な容器を選ぶことが重要。空気・光・熱からしっかり守れるものであればベスト。

結論として、ジッパー付きの遮光性の袋が一番良い選択肢となる。多くのコーヒーショップでは、ジッパー付きの袋で販売されているので、それをそのまま使うのが手軽で効率的。さらに、ガス抜き用のバルブが付いている袋なら、鮮度が保ちやすくて理想的。

また、購入時にジッパー付きの袋であれば、袋を捨てずに再利用するのがおすすめだ。保存時に余計な空気を入れないようにすることが大事。

ちなみにBANAKANA COFFEEの袋はジッパーもバルブも付いていないので、これらの改善は今後の課題だが、コスト面での問題もあるので慎重に検討したい。

ガラス製のキャニスターを使う人もいるが、保管という視点ではおすすめしにくい。見た目はおしゃれだが、空気が抜けず、遮光性もないため、長期保存には向かない。

ただし、2週間以内に飲み切る場合であれば、キャニスターを使うのも問題ない。私自身、自宅で飲む用のコーヒーはキャニスターに入れることが多いが、これはすぐに消費するから割り切って使っている。

そのため、飲み切るまで時間がかかる人にはキャニスターは不向きだが、それをわかった上で、見た目がタイプなら保存容器として使ってしまって全然OK。

冷凍したコーヒー豆の淹れ方

冷凍したコーヒー豆で淹れる場合、基本的には解凍せずにいつも通りの淹れ方で大丈夫。ネット上では「結露しないように冷蔵庫に移して30分ほど解凍する」といったアドバイスも見かけるが、コーヒー1杯のために30分も解凍するなんて絶対に無理。そんな暇はない。

そもそも、解凍せずに使う方が美味しい。
忙しい朝に解凍する手間が省けるのはもちろんだけど、最近だと、世界中のトップバリスタが集まるワールド・バリスタ・チャンピオンシップでも、冷凍したコーヒー豆を使うバリスタが増えていて、その時も解凍せずにそのまま使っている。
世界トップのバリスタが実践しているのであれば、間違い無いだろうという長い物には巻かれろスタイル。

まとめ

コーヒー豆を購入する際のポイント

コーヒー豆は繊細で、適切な保存が必要。美味しさを長く保つためには「豆のまま」での購入をおすすめ。粉の場合は2週間以内に飲み切るのが理想。

コーヒー豆の保存と管理

コーヒー豆の保存では、空気・光・熱を避けることが重要。ジッパー付き遮光袋やガス抜き用バルブ付き袋に入れた状態での冷凍保管が最適。

冷凍したコーヒー豆の淹れ方

冷凍豆は解凍せずにそのまま使ってOK。時間の短縮にもなり、世界トップのバリスタたちも実践している方法。